TOEIC Part2の対策と勉強方法

TOEICのPart2はPart3や4に比べて、文章が短いのが特徴です。文が短ければ、普通はより簡単に解答できるはずなのですが、Part2を苦手とする人がこんなにも多いのはどうしてなのでしょうか?

答えは簡単です。それはPart2によく出題されるパターンを知らないからだけなのです。

今回、Part2に頻出の出題パターンや効率的な勉強方法について、詳しく解説していきます。ぜひPart2の苦手意識を払拭してしまいましょう。

TOEIC Part2の問題について

内容

4つあるリスニングパートの中で、Part2とPart3が「会話形式」です。Part3が比較的長文なのに対して、Part2はほとんどが1行の短文なので、文の意味自体がわからないということはあまりありません。

ところが実際には、「Part2が一番苦手」と思っている人がかなり多いのです。

原因はふたつ考えられます。

選択肢が短文なので、聞き逃すとまったくわからなくなってしまう
質問に対する答えがひねってあるパターンが多い

Part3.4のように文字による手がかりがまったくないので、聞き逃しがあると答えを見失ってしまう可能性があります。

また「ひねってあるパターン」にも注意が必要です。例えば「明日の会議は何時からだろう?」という質問に対して、普通私たちは「15時からです」のような直接的な答えを期待しますよね。

しかし実際の答えは「トムに聞いてみたら」のように、会話としてはきちんと成り立っているけれども、答えそのものではないものが多く見受けられます。

問題数

話者の質問や発言に対して、3つの応答文が読み上げられるスタイルの問題が全部で25問。他のパートは4つの選択肢の中から答えを選ぶパターンですので、Part2だけ異色といえます。

応答文自体もほとんどが1行で終わる簡潔な文です。ただ、読めばなんてことのない文でも、リスニングになると途端にむずかしくなるものです。集中して、読み上げるテンポに遅れないようにしましょう。

時間

リスニングパートはリーディングと違い、進行どおりに解答していくだけですから、時間配分を考える必要はまったくありません。

それでもPart3.4では、「先読み」をするために読み上げの時間を把握しておく必要がありました。Part1も問題文が読み上げられる前に、写真にザッと目を通しておくのがセオリーです。

Part2だけはひたすらリスニングして答えを選ぶだけなので、とにかくリスニングに集中していきましょう。

TOEIC Part2の傾向と対策

実は「ポイントさえ押さえれば、Part2が最もスコアをアップさせやすい」という話をよく耳にします。

ここでは、Part2の最大のポイントである「代表的な出題パターン」について、いくつかご紹介していきます。

【Part2の主な出題パターン】
5W1H問題
Yes-No問題(Does he 〜?など)
勧誘・依頼など(Could you 〜?など)
付加疑問文(isn’t she?など)
疑問文形式でない疑問文
選択疑問文(orなど)

疑問文を制する者はPart2を制す「5W1H問題」「「疑問文形式でない疑問文」」

5W1H問題
5W1H問題とは、下記のような疑問詞を使って質問するタイプの疑問文のことをいいます。

When:いつ?
Where:どこで?
Who:誰が?
What:何を?
Why:なぜ?
How:どのように?

5W1Hを問われる問題数は多く、おおよそ全体の30〜50%を占めます。特に前半部に出てくる場合はひっかけもなく、「When?=日付や時間」のようにストレートに答えれば、ほぼ間違うことはないでしょう。

反面、注意したいのが、「What」「Why」「How」です。「何を?」とか「なぜ?」と聞かれれば、答えかたは無限にありますよね。ですからこの3つの疑問詞が出てきたら、一段と集中してリスニングしてください。

「How」に関しては、「How long = 時間の長さ」「How many・much = 数量」「How far = 距離」など、バリエーションがたくさんありますので要注意です。

また、「5W1H疑問文では、Yes-Noは答えから外す」というのも、ぜひ頭に入れておきましょう。

疑問文形式でない疑問文
通常、疑問文というと、前述の「5W1H疑問文」や「Are you 〜?」のように、疑問詞がつくものがほとんどです。

しかし、「普通文なのに疑問文のようなパターン」の出題も増えてきており、毎回5問程度は出題されます。

【普通文なのに疑問文のようなパターンの例題】

こういったパターンには少し気をつける必要があります。すべての選択肢を最後まで聴いてから、正解を判断しなくてはならないからです。

ここでは「5W1H疑問文」と「疑問文でない疑問文」について解説しましたが、他のパターンについても、ぜひしっかりと問題演習を繰り返しておいてください。

消去法とひっかけパターン対策

TOEIC試験に共通したテクニックに「消去法」があります。短文のPart2は選択肢を覚えておきやすいので、消去法を活用するにはぴったりです。

一番わかりやすいのは、音の重複によるミスを狙ったパターンですね。例えば
「How long does it take from here to the nearest station?」という問題文で、選択肢が下記の3つだとしましょう。

正解は(C)ですが、(A)は時間のことに触れていないので、間違いなのはすぐにわかります。問題なのは(B)です。これは「long」「wrong」の発音が似ていることを利用したひっかけなのですが、重複を使ったひっかけは当然意味がまったく違います。

発音の重複のひっかけは、ほぼ100%不正解なので、消去してしまいましょう。

TOEIC Part2の勉強法

Part2も他のリスニングの勉強法と基本的に何も変わりません。リスニング → ディクテーション → スクリプト(原稿)の精読 → 音読(オーバーラッピングとシャドーイング )という流れを何周も回していくだけです。(苦手な場合はディクテーション省略可)

おすすめ勉強法「ディクテーション」と「オーバーラッピング」

ディクテーションとは
ディクテーションとは、リスニングした文を書き取ることで覚えていく方法のこと。有名な勉強法ですが、非常に好みが別れる勉強法でもあります。

もちろんディクテーションの効果は絶大で、普段見逃してしまいがちな冠詞など、こまかいところまでしっかりと聴こうという意識が身につきます。

それなのにどうして実践する人が少ないのかというと、答えは簡単で「時間がかかり過ぎる」からです。

ただそれでも、Part2に限っては、ディクテーションを取り入れないのはもったいないです。短文なので英語学習全体に影響を与えるほどの手間にはなりませんので、余裕のある人はぜひ挑戦してみてください。

【ディクテーションの基本的な流れ】

ディクテーションのコツは、とにかく時間をかけすぎないこと。まずは自分がどの言葉が聞き取れないのかを確認することが大事なのです。

ディクテーションが終われば、次は「オーバーラッピング」に入ります。

オーバーラッピングとは
オーバーラッピングは、音読のひとつの方法です。英文スクリプト(原稿)を見ながら音声に合わせて英文を読みます。

オーバーラッピングのポイントとしては、発音・アクセント・イントネーションを徹底的に真似することが一番重要。

またオーバーラッピングの前に、必ず精読を終わらせておいてください。単語の意味・発音・音のリンキング・消失・文法・品詞分解など、わからないことは全部しっかりとクリアーにしておきましょう。

ちなみに同じ音読の方法に「シャドーイング」がありますが、かなり難易度が高いので、少なくとも800点前後のスコアを出せるまでは、やめておいたほうが無難だと思います。

おすすめ参考書

TOEICのリスニング対策の基本は「公式問題集」の活用です。イギリスやオーストラリアの癖のあるアクセントを苦手にしている人は、公式問題集をやっておくと本番で焦らずに済むでしょう。

ただ、公式問題集は解説が少しあっさりとしているので、リスニングがあまり得意でないのであれば、まずは専用の問題集に取り組むことをおすすめします。

新TOEIC TEST パート1・2特急難化対策ドリル

参考:amazon.co.jp 新TOEIC TEST パート1・2特急 難化対策ドリル Kindle版

Part1.2に特化した参考書・問題集はあまりないので、この本はとても貴重だと思います。ポイントを的確にとらえた問題が揃っており、繰り返し問題を解くことで、Part2の傾向をしっかりと押さえることができるでしょう。

またかなりの数の「ひっかけ問題」が用意されているのも◎。サイズも小さく、どこにでも持ち運びが可能ですのでスキマ時間の活用にも最適です。

TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part2&1

参考:amazon.co.jp TOEIC-究極のゼミ Part2&1

こちらは、先ほどの「特急シリーズ」に負けないくらいに有名な「究極のゼミシリーズ」のPart1.2バージョンになります。特急シリーズも問題の質と解説の丁寧さには定評があります。
しかし本のページ数が圧倒的に多い分、問題と解説量は、究極シリーズに軍配が上がりそうです。その代わり重くて持ち運びはかなり厳しいので、こちらは自宅だけで使用するなど、特急シリーズとうまく使い分けるといいでしょう。

まとめ

Part2はむずかしいという人がいますが、決してそんなことはありません。「5W1H問題」や「ひっかけ問題」など、よく出るパターンを把握しておけば、迷うことなく解答できるようになります。

リスニング
ディクテーション
スクリプト(原稿)の精読
オーバーラッピング

この順番で、なるべくたくさんの問題を繰り返してください。必ずPart2を得意分野にできるはずです。頑張っていきましょう!

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